2008年12月24日
我々の業界の将来は・・・? (こんな記事が・・)
<保険産業モデルの転換期>
人口減少社会の到来という社会構造の一大転換局面という長期的な要因に加え
て、9月以降は、米国発の金融危機を発端とする世界的な規模での金融バブルの
崩壊、さらには金融収縮、実体経済の深刻な減速などが進んだ。今回の景気後退
局面は、世界的規模である点、急激な円高や、信用収縮、国内外の消費の冷え込
みで輸出中心の自動車、電機や住宅などの基幹産業が大打撃を受け、深刻な減収、
減益、減産、設備投資等の計画の見直し、雇用調整・給与水準見直し等を余儀な
くされていることである。
こうした実体経済の不振は、保険産業にも、時間差はあるものの、今後、深刻
な影響をもたらすものと予想される。各保険会社は、過去に例を見ない事態の到
来である。すでに、市場の変化を示す予兆は出ている。旧来の多品種大量販売型
の事業モデルはもはや通用しなくなりつつあるが、その認識がどこまで徹底でき
ているか。ここ数年の減収基調での展開は、収益環境が厳しくなり、間違いなく
過去の蓄積の取り崩しという形で、体力を削いできている。拡大基調の路線が取
れない以上、肥大化した高コストの組織陣容、単純な営業施策をいかに転換する
かも鋭く問いなおされる。
こうしたこれまでにない厳しい収益局面は、容易ではないが、考えようによっ
ては、伝統的な事業モデルからの決別の絶好期ともなる。今まで経験したことも
ない市場の縮小化が進行しつつある。従来型モデルで戦いを挑んでも、もはや通
用しない。それどころか一挙に衰退に向かいかねない。保険会社経営には、事業
環境の変化をかぎ分け、変化に即応しうる柔軟な構想力と、これからの市場構造
に即したコンパクトかつ機敏な対応がとれる事業モデルが求められている。
翻って保険募集・販売を担う代理店のビジネスモデルも、大きく転換が求めら
れる。規模の大型化をめざすところも多いが、市場環境が一層厳しくなる中で、
中途半端な拡大策は命取りになる。自らの事業ビジョンの明確化が求められる。
顧客をどこに見据えるのか。保険会社の役割分担で、自ら担いとる機能をどこに
見据えるのか。顧客に即応した売り方の構築をどのように行うのか。また、販売
の専門家集団として、どのような組織モデルを構築していくのか。新たな厳しい
マーケット環境は、募集・販売の在り方も大きく変えて行きそうである。
- by 野村
- at 17:58