2008年05月20日

大地震発生「サバイバル新常識」

防災パンフをうのみするな!
大地震発生の間隔がどんどん縮まってきて、「次はオレのところか」と不安が募る。いざというときは、防災システム、救援態勢がどんなに整備されていても、最後は一人ひとりの知恵と工夫で生き残り、乗り切るしかない。大地震サバイバルの新常識をまとめてみました。

【外出先編】
●自宅まで歩いてなんて帰れない
 平日の昼間に東京が大地震に襲われたら、650万人の帰宅困難者が発生すると予想され、「帰宅支援」のマップやルート本が売れている。しかし、防災の専門家は「歩いて帰れるのはせいぜい20キロまで」と言う。
「これまでの帰宅訓練では平均歩速は時速4.4キロ程度。通勤1時間圏内の人なら8時間も歩けば自宅に着けそうですが、これは平時での話。大地震では通行止めや混雑で先に進めない事態が各所で起こります。防寒衣もなく革靴だったらたちまち体力を消耗して、20キロ前後で歩けなくなってしまいます」   防災グッズや水・食料のあるオフィスにとどまるほうが賢明だ。

●最低限のメール知識
 地震が起こると携帯電話はまずつながらないが、メールは比較的大丈夫。家族同士の安否確認にはイチバンだ。メール苦手のオトーサンも、「元気だ。無事か」という定型メールを作っておいて、緊急時に家族に送信できるぐらいの使い方は覚えておきたい。

●むやみに「脱出」しない
 デパートや高層ビルの飲食フロアでは客がパニックになりやすい。店側は早く客を追い出そうとするだろうが、ビル倒壊の心配はまずないのだから、火災の危険がないことを確認したらとりあえずそこを動かない。外に出ても避難民があふれているし、余震でまだ上から危険物が降ってくる。デパートや高層ビルは水も食料も十分にある、むしろ安全な避難場所だ。

【自宅編】
●慌てて火を消しに行かない
 地震では真っ先に火を消せといわれるが、鍋などがひっくり返って、熱湯を浴びる危険性が高い。
「震度5程度で各家庭のガスメーターは自動停止」(東京ガス)するし、石油ストーブも最近は傾いたり振動があると自動消火する。慌てて火を止めに行くより、まずはテーブルなどの下に逃げ込む。

●非常持ち出し袋に水や食料を詰め込むな
 防災ハンドブックなどには「1人が1日に必要な水は3リットル」など、あれも詰めろ、これも入れろと書かれているが、これでは重くて避難どころではない。
「水や食料は半日から1日以内には届きますから、それまでの分があれば十分。それよりも懐中電灯や携帯電話の予備電池、防寒具、ろうそく、木綿の軍手ではなく革手袋など、すぐには配られないものを忘れずに入れてください」(自治体防災担当者)
 非常持ち出し袋は家の中でなく、「衣装ケース」などに入れて門の内側や庭の隅に置いておくと持ち出しやすい。

●ミニバンでマイ避難所
 マイカーがミニバンならば、普段から毛布、防寒具、ポリタンク、ブルーシート、新聞紙、卓上コンロ、チャッカマンなどをプラスチックコンテナにひとまとめにして乗せておく。
 窓を新聞紙で目張りし、毛布を敷いたりかぶったりすれば、たちまちミニキャンプカーだ。大勢がひしめく避難所生活よりずっと快適なはず。

●自転車大活躍!
 避難所に向かうとき荷物や老人を乗せて運べるし自宅に生活用品を取りに行ったり、逆に救援物資や水をもらいに行くときも台車代わりになる。ママチャリが最強車種。